にゃんこむ

天使にラブ・ソングを…のにゃんこむのレビュー・感想・評価

天使にラブ・ソングを…(1992年製作の映画)
4.2
子供の頃に地上波でやっているのを途中から見た記憶がありましたが、内容は全然覚えていなかったので鑑賞。

○マフィアの愛人をしていた歌手のデロリスは、たまたま殺人現場を目撃してしまったことから、愛人から命を狙われてしまう。裁判の証言台に立つまでの期間身を潜めるために、シスターとして生活するよう警察から言いつけられ反発しつつも修道服に身を包み、他のシスターにバレないようシスターらしく生活するように”善処”していた。堅苦しい生活にウンザリしていたデロリスだったが、成り行きから聖歌隊の指揮者を任されることになり、歌手としての本領を発揮し、退屈だった従来の賛美歌から、彼女らしい前衛的で楽しげのある賛美歌を作り上げる。

神に身をささげ質素で俗世間から離れた生活をしていて、真面目一辺倒だった修道院にデロリスという新しい風が吹いて陽気な雰囲気に様変わりしていくのは、こちらも楽しくなって来ます。
他の映画だと最後まで対立した立場を貫きそうな立場の修道院長は結構チョロい人で、そこがまたコメディとして面白いですし心温かくなります。

賛美歌を退屈でつまらないと言い切ったり、要求を通すためにシスター達が祈りという名の脅しを使ったり、怒られそうだけど大丈夫?と心配になるシーンはありましたが、その修道院ディスな攻めの姿勢がとっても笑えちゃうんですよね。

主人公のデロリス、そして彼女が潜む修道院のシスター達はどの人とってもキャラが立っていて、皆可愛らしい性格をしているのがとっても好き。
一部吹替えの方もいらっしゃるようですが、どのシスターも歌が上手くてノリノリで元気が貰えます。

デロリスが愛人と対峙したときの最後のセリフが好きです。
シスター達がデロリスに影響されているだけではなく、デロリスもまたシスター達をリスペクトしているというのがわかる良いシーンでした。
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