バナバナ

ソハの地下水道のバナバナのレビュー・感想・評価

ソハの地下水道(2011年製作の映画)
4.0
「ソハ」とは、第二次世界大戦時のポーランドで、11人のユダヤ人を下水道に隠し続けたポーランド人の人名。

ワルシャワ動物園が舞台だった『ユダヤ人を救った動物園』は、
言っても、まだ家の地下室だったから温かい物も食べられたでしょうが、
今回は下水道です。
きっと、ソハさんが来なければ、地下はほとんど真っ暗闇のままなのでは。よくこんな場所で14ヵ月も耐え忍びましたね。
下水道だから汚いし、肺の病気にすぐなっちゃいそうでした。
もし私がここに入ったら、陽の光を浴びないとおかしくなって飛び出してしまいそう。

ソハさんは貧しい下水管職人だから、戦争が始まり、ユダヤ人がゲットーに入れられて迫害され始めると、ユダヤ人の空き家に入ってコソ泥をしています。
ユダヤ人を助けたきっかけも、最初は金目当てです。
しかし、ご夫婦の会話なんかを聞いていると、奥さんに頭が上がらない様子だし、奥さんも何だかんだ言って優しくて、
貧しいながらも性根は悪くない人達なんですよね。

最初はお金稼ぎのつもりだったけど、ユダヤ人の迫害、困窮を眼のあたりにしてしまったら、
ほっとけるかっていうんだよー!てな気持ちになっていったのかな。
ただでさえ食糧難の時代に、11人分の食糧用意するのも、幾らお金を貰っていたからって大変だったでしょう。
並の人に出来る事ではありません。
人は見掛けで判断できない。本性って大事だなと思いました。
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