Haruki

陽のあたる場所のHarukiのレビュー・感想・評価

陽のあたる場所(1951年製作の映画)
4.3
センシティブでパワフルな感情が入り乱れる、ロマンティック・サスペンス。

温かい題名からは想像できないような、ドロドロしたストーリー。

ジョージは愚かしい選択を取り続け、数奇な人生に絡め取られ転落していく。
彼の人生の歯車は、宗教活動に執心する両親の貧しい家庭に育ったことから始まっている。

伯父が大金持ちなのに、ジョージの父親は一家から排斥されている。

宗教活動や予期せぬ妊娠、行きすぎた利益主義と家柄主義など当時のアメリカの価値観が生んだ悲劇とも言える。

俳優陣の競演も見応えがある。
クールな魅力を存分に発揮しているモンティ・クリフト。
圧倒的な美貌と存在感を放つエリザベス ・テイラー。
素朴で繊細な女性を見事に演じたシェリー・ウィンタース。
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