竜平

スペース カウボーイの竜平のレビュー・感想・評価

スペース カウボーイ(2000年製作の映画)
3.7
誘導不能になってしまったロシアの通信衛星を修理するべく、今はもう老人となった当時の設計者たちが呼ばれることに、というところから始まる話。クリント・イーストウッド監督・主演で贈るSF的ヒューマンドラマ。

渋イケじいさんたちが宇宙へ。若かりし頃の夢に今一度挑むチャンスが訪れる4人の老人、演じるのはイーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ジェームズ・ガーナー、ドナルド・サザーランド。このキャストたちのどっしり感というか安定感でまず見てられるという、貫禄が非常に良き。今作の売りというか最大の見どころもまさにここで、実際には到底無理な話だ、とかそーゆーストーリーに対してのツッコミはなしの方向で楽しめたら勝ち、な感じ。にしても年配であることをイジるようなネタ、話題が終始微笑ましい。「あいつは今元気か?」と聞いて「◯年前に亡くなったよ」と返されるくだりはその流れで見ると笑ってしまう。若い頃のちょっとした因縁や心残りを引き連れて、やがては宇宙へ。後半は宇宙空間でやっぱり出てくる思わぬアクシデント、事故にハラハラ。スリリングな展開もありーので最後までツルッと見れてしまうはず。

なんか登場人物と一緒になってそこにある「浪漫」とか「夢」とかちょっぴり感じれるのがまた良き。ほんのりね。てかめちゃ久しぶりに鑑賞したんだけども、ラストシーンの画が印象的でずっと覚えてたんだよなと。イーストウッドらしいとも言える過度に見せないヒューマンドラマ要素が絡みつつの、重たさとか一切なくわりと朗らかに見れる宇宙映画、たまにはこんくらいのもいいね。ちなみのちなみに、ブラピ主演のSF映画『アド・アストラ』で今作の時のトミー・リー・ジョーンズの写真が使われてる、ってゆー。
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