ギレルモ・デル・トロ監督が子供の頃に観て、『シェイプ・オブ・ウォーター』の元ネタにもなったということで!
当時の技術的な限界もあるからか、お話自体は至ってシンプル。もっと発展させられたのでは?と今だとどうしても感じてしまいますね(そもそも上映時間も短い)。
ただ、半魚人が泳ぐ水中の描写はモノクロならではの陰影が活かされ、美しく静かな緊迫感を放っています。
半魚人のビジュアルも、毳毳しいけど愛着が沸くので、『キングコング』と同様、人間よりも半魚人に肩入れしちゃう。
とにかく、半魚人を見た目含めてキャラ立ちさせ、恐怖も悲哀も介在させてるだけで、モンスター映画の古典として価値アリ。ギレルモ少年が魅了されるのも納得(笑)
1954年製作で『ゴジラ』とは同じ年。そこにも何か、不思議な縁を感じちゃいますね。