Ricola

ウィズ・ユーのRicolaのレビュー・感想・評価

ウィズ・ユー(1997年製作の映画)
3.8
複雑な家庭で育った少女と知的障がいを持つ青年のピュアな友情物語。

泣かせにきているのはわかっているのだけど、そのことさえ愛おしく思える映画だった。


少女ハリエットは、いつも空想をしていて自分の世界にすぐ入ってしまう。
彼女には友達と思える人がいなかった。

ある日彼女の母が経営するモーテルにリッキーという青年とその母がやって来る。
ハリエットはすぐにリッキーと仲良くなるが…。


ハリエットとリッキーの二人の優しい友情に顔がついほころびながら観ていた。

想像力豊かで行動力もあるハリエットに振り回されながらも楽しそうなリッキー。

例えば風船をたくさん椅子につけて空を飛ぼうとハリエットが提案し実行してしまう。まさに子供の頃夢に描いていたようなことだった。
真っ青な空に色とりどりの風船が映るシーンはまるで絵本の世界のようだった。

二人で遊んでいるときの周りの明るい色がとても印象的だった。
純粋で明るい二人の心を表しているようだった。

だけど、二人だけの楽しく遊ぶ時間が限定的だというのをリッキーはわかっていた。

あまり感情表現がわかりにくいはずのリッキーの感情が高ぶった場面は感動的で、一気に涙がこみ上げてきた。


See you later alligator.
After while, crocodile.

この言葉遊びを知っていたおかげで余計涙が止まらなかった。
Ricola

Ricola