TAK44マグナム

集団殺人クラブのTAK44マグナムのレビュー・感想・評価

集団殺人クラブ(2003年製作の映画)
3.4
また殺っちゃったよ〜!


「集団殺人クラブ」
このタイトルとジャケの女子の後ろ姿から、狂ったJKの集団が殺人しまくる学園スプラッターかな?と連想してしまうかもしれません。
それも無理ないのですが、実は全く違うのです。
はたしてその中身は?

肩から下げた黒カバンとヨレヨレのコート・・・見るからに冴えないサラリーマンの格好をした彼の名はタケゾウ!
と言うか、エンケンさん!
自分に酷い仕打ち(その程度の差は色々ですが)をしたJKたちにキツイお仕置き=死刑!を与えるという、妖怪オジサンのリベンジものなのです!

登場するのは、胸糞悪いJK5人衆とタケゾウだけ!
「ごめんね〜、もう帰ります」と言いながら、帰るどころか森の中の別荘をJKの血で真っ赤に染めてしまうのです!
でも、ちっとも怖くはありません。
全編、これコメディだったりしますから。
わけの分からなさに呆然とするか、笑い飛ばすかの二択しか無いです。
なんとなく、女子がピアノに食われたりする「HOUSE」を思い出しましたよ。
そう、人を食ったような感覚。
本作も酷いイタズラのような、嫌がらせのような、そんなハイテンションが一緒であります。

タケゾウは何百年も生き続けている妖怪らしく、不死身!
JKたちがいくら頑張って足掻いたところで、タケゾウ相手では全てが徒労なのであります。
洗濯機から足出したまんまグルグルされたり、ナイフでメッタ刺しにされたり、芝刈り機で五体バラバラにされたり・・・
しまいには腹の中からタケゾウの腕が発進しちゃいます!

兎にも角にも、タケゾウのパフォーマンスがこの映画の全て!
こんなおバカな映画にも全力投球するエンケンさんに脱帽するしかありません!

始まった途端、哀愁ただようハーモニカを吹くタケゾウ!
JKをホテルに連れ込んで援交しようとするタケゾウ!
JKにメイクされて恍惚にひたるタケゾウ!
JKと写真を楽しそうに撮ったり撮られたりするタケゾウ!
気持ちよく歌いながら、おけつ丸出しでシャワーを浴びるタケゾウ!
アクシデントで死んでしまい、JKたちに山に捨てられるタケゾウ!
斜面を転がって、全身バッキボキになるタケゾウ!
芝刈り機でぐっちゃぐちゃのバラバラにされるタケゾウ!
自分の腕と格闘するタケゾウ!
ちょこんと体育座りをするタケゾウ!
JKのファーストキスを奪うタケゾウ!
宇宙を飛ぶタケゾウ(の腕)!
ローラーシューズで転ぶタケゾウ!
かくれんぼで鬼になって数を数えるタケゾウ!
ひとりポツンとなるタケゾウ!
どっちを向いてもタケゾウ!
なんでもかんでもタケゾウ!
とにかくタケゾウ!!

お腹いっぱいで、もう漏れそうですよ!勘弁してください!


・・・そんなにエンケンさんの素晴らしさばかりを説いていても仕方ないので、綺麗どころについても少し。
JKの中で唯一、車の免許を持ってる役の石原あつ美(旧芸名は栗田梨子)が昔から好きなタイプだったのですが、最近はあまり目にしていませんでした。
それが、こんな映画でまさかの再会。
この人、ほんとキレイなアイドル女優さんだと思うんですけれど(写真集とかイメージDVDも美しくエロい)、制服姿も最強じゃないですか!
それだけでも眼福でしたので、勝手な判断で大幅に評価アップさせていただいておりますので、あしからず。
散り際も見事だったな〜。
見事なバラバラ!

そんなわけで、マグナム的な見どころはエンケンさんの怪演と石原あつ美の制服姿でありました。
シリーズは残り三作も密かにあるので、タケゾウの快進撃はまだまだこれから!

あ、そうだ。
エンケンさんが歌うエンディング曲も最高ですよ!
のぶ子の顔は長いんだってさ!


Gyao!にて