吉良

ギャングスター・ナンバー1の吉良のネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ポール・ベタニーの出演作の中では1.2を争うくらい好き。
ただまぁ…作品としてはどうなんだろ。

若かりしギャングスターと老いたギャングスターのギャップが激しすぎて…
ポール演じる若かりしギャングスターは、一言で言えば異常で、野望も爆発力もありながら、どこか脆くて刹那的。
良くも悪くも何かやりそうな雰囲気を纏っている。

対して、老いたギャングスターの下品で粗暴で短絡的なこと…
いつかフレディが言い放った『チンピラのカス』そのもの、といった風情。

その落差が悲しすぎる。
自分のやりたい事やり尽くしたのに誰にも寄り添われず、何者にもなれず、そうして年老いたからあんなに偏屈になってしまったのかな。

何度となく観たくなるけど、その度に後半退屈してしまう。
けどまた観たくなる。
そんな、ポールがめっちゃカッコイイ映画。
吉良

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