ギャングスター・ナンバー1の作品情報・感想・評価

「ギャングスター・ナンバー1」に投稿された感想・評価

ロンドンの裏社会に君臨しているギャングスターの元に、30年服役していた元ボスのフレディが出所するとのニュースが。
フレディは『暗黒街の貴公子』の異名を持ち、金・権力・洗練されたルックスと全てを持っている男で、ギャングスターの“理想”だった。
彼が若かりし頃を回想することで物語が進んでいく・・・。

老いたギャングスターをマルコム・マクダウェル。
若かりし頃の彼をポール・ベタニー。

ポール・ベタニーのファンになったキッカケの映画。
演技がキレッキレで、張り詰めた感じがたまらん。
初めはいかにも街のチンピラって姿の彼が、フレディの手下となって身なりを整えるのですが、この細身のスーツ姿がめちゃくちゃ格好イイ!!!
スーツが似合う男と言ったら、一番にポール・ベタニーを推したい位に好き♡
途中で彼がシャツ、カフスボタン、ネクタイ、タイピン、スーツと順番に丁寧に身なりを整えていくシーンが、素敵でウットリします。
スタイルがイイんだよねぇ。

『俺を見ろ。俺の眼を見るんだ』って何回も彼が言う。
見れないよ、あれは怖いよ。笑
ポール・ベタニーって実は結構優しい眼をしているんだけど、この映画では狂気に満ちた眼をしてて印象的。
『ダ・ヴィンチ・コード』が公開された時に、出演を喜んでたら周囲から『え?あの白い怖い人好きなの??』って驚かれてしまった笑
眉毛まで金髪だもんだから、何だか怖い顔に見えちゃうのかな・・・。
素敵なのにな・・・。

フレディの様になりたい。彼に近づきたい。
その理想・野心の衝動が彼を突き動かす。
行き過ぎた憧憬は、その対象が自分の理想からズレていく事を許せない。
彼の強すぎるコンプレックスが最後まで辛かった。
でも、これは一つの“愛”なんだろうな。

彼が憧れるフレディ(デヴィッド・シューリス)よりもギャングスターの方がカリスマ性が有るように私には見えちゃって、そこが難点。
(ベタニが好き過ぎるからだね、きっと)
あとベタニが老いるとマルコムになるの・・・か。
マルコムは相変わらずの狂気っぷりだけど、ベタニとはちょっと違うような。

バイオレンス満載なので、苦手な方はやめましょう。
でも、そもそもギャング映画見ないか。
これは良かった!
エリートヤクザに憧れるサイコチンピラ映画だ!
なんといっても鬼気迫るポールベタニーの顔芸を楽しめて満足

中盤の助手席から口を大きく開いて覚醒するシーンがヤヴァイ!

ちょっとマクダウェル喋りすぎかなとも思ったね
71年から降り下がっている役者としてはぴったりの役とも言える
そういう意味ではラストはこれ以外考えられないんだよね

憧れの対象はやっぱり高貴なままでいくから尚更チンピラの主人公の対比が強調されて辛いよね

暴力描写は中々に血の沸る表現でそれでいてポールベタニーが演じちゃうからなんだか高級料理を仕立てる職人のようだったね

側だけいくら立派になっても精神が崇高じゃないと廃れていくのと
常に幻影を追っている男の切なさ
そしてポールベタニーの佇まいは最高だった
1番になりたかったギャングスター
でもストーリーの中では名前すらない
欲しかったスーツもピンも靴も家もお金も地位も手に入れた
愛だけは手に入らなかった
あんなに栄えてもきっと彼が死んでも
誰もその名前を覚えていない
狂気と切なさ〜〜〜〜〜〜
エンディングの歌詞が好き
最近マーベル作品ばっかし見てて忘れていましたが、やっぱり僕はこういった作品が大好きでした。
多分色々な作品からインスパイアを受けている気がします。キューブリック始め、レザボアドッグスだったりトレインスポッティングだったり。まだ僕の見てない作品からもインスパイアを受けてるんだろうなと思いつつ鑑賞しました。

でも監督が自分なりにこの作品に落とし込み、オリジナリティを前面に出しながら、ポールベタニーの怪演とも言える演技で上手くまとめあげています。
エディに対する尋問シーンなんて、映画を忘れさせるくらい怖いです。

もし、映画を勉強する為に見ている方がいるのであれば、この映画はうってつけだと思います。最初の3分〜5分を深く掘り下げるだけで、数日間は楽しめると思います。
吉良

吉良の感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

ポール・ベタニーの出演作の中では1.2を争うくらい好き。
ただまぁ…作品としてはどうなんだろ。

若かりしギャングスターと老いたギャングスターのギャップが激しすぎて…
ポール演じる若かりしギャングスターは、一言で言えば異常で、野望も爆発力もありながら、どこか脆くて刹那的。
良くも悪くも何かやりそうな雰囲気を纏っている。

対して、老いたギャングスターの下品で粗暴で短絡的なこと…
いつかフレディが言い放った『チンピラのカス』そのもの、といった風情。

その落差が悲しすぎる。
自分のやりたい事やり尽くしたのに誰にも寄り添われず、何者にもなれず、そうして年老いたからあんなに偏屈になってしまったのかな。

何度となく観たくなるけど、その度に後半退屈してしまう。
けどまた観たくなる。
そんな、ポールがめっちゃカッコイイ映画。
ずっっっっと気になってたマフィア映画のDVDがようやく見つかったので視聴
てっきりポールベタニーVSマルコムマクダウェルかと思いきやマルコムマクダウェルの若い頃がポールベタニーってことなんですね
観る人の性癖に刺さりそうなシーンがたくさんあってニヤニヤしました 刃物持ってる手を背中に回して味方のフリして近づくシチュエーションとか
終始マルコムマクダウェルがナレーションしてるので大好きな映画「時計じかけのオレンジ」みがあってニッコリ マルコムは老いても目が綺麗
パッケージもそうだけど、イカレた目が凄い迫力!ゾクゾクする!

行き過ぎたファンが狂気に走るみたいな自分の憧れを相手に押し付ける系のヤバイ奴
その表現が凄く良かったです!

白いブリーフの仁王立ち忘れられん

不安定な心を表現するの上手いです〜オレンジもそうだったけど、流石でした好き
ギーコ

ギーコの感想・評価

4.0
当時映画館で一度きりの鑑賞のため、そこまでの内容は正直覚えていないのですがポールベタニーがとにかく格好良くて「Look at me」のシーンだけは鮮明に思い出せます。

ギャング、マフィア物はあまり好まないのですがこの作品は何故か見た後のアドレナリンの出方が半端なかったのを覚えてます。

よし!もう一回見よう!
綿

綿の感想・評価

3.7
超えなければならない男がいる、の画像と諸々の事情でハードルが爆上がりしていた作品。主人公のイカれた顔が良すぎるのでそれだけで半分くらい持っていると言っていい。

アレックス役の役者が出てくるからか綺麗な音楽と暴力の組み合わせか、時計仕掛けのオレンジの香りがするがほんとに少し香る程度。

主人公、最高だったのに結局惨めになってしまい、こちらが悲しくてほんと仕方がない。お前を見にきたのにと文句を言いたい。結局こうで女の気配も感じないので初めからクールというよりかただの暗いやつだったのかもしれないなという結論に至る。

途中で挟まれる変わった編集の処理。画面の分割は良いとしてガラスっぽいのが回想にしては斬新だけど少し古くささを感じてしまう。

内容的にはある意味教訓ぽいと言えばそうなので期待はずれだからと言ってつまらないということにはしないでおきたい。サウンドトラック良いしね。どっかで持っておきたい感じは確かにする。そういうことだったのだな。
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