原作アレックス・ガーランド
監督ダニー・ボイル
「ディカプリオがタイタニックの次回作として100本以上のオファーから選んだ作品」という皮肉が有名だけど、原作が『エクスマキナ』のアレックス・ガーランドなのか。。月末1週間タイ出張なので見てみた。
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バックパッカー映画かと思ったら、途中からよくある『蝿の王』系の映画になる作品だった。安易に行かないでバックパッカー映画として走って欲しかった。
『蝿の王』系の映画って沢山あるし、何より今作の評価の低さって他の『蝿の王』系作品と比較しての完成度の低さにある。
ビーチ到着後は主人公に明確なゴールがなくなるので、観客は『いつこのコミュニティが崩れるのか？』しか帰着点がないとすでに先読みできてしまうし、快楽に耽る作品としては楽園ディテールが弱くて説得力もない。
確かに例のビーチは登場時流れるMOBYの曲と相まって『紅の豚』の断崖絶壁ビーチばりに綺麗だ。
でも見所そこだけだし、浜辺でスポーツをする程度の健全なパラダイスであれば1週間で飽きそうだ。まだ映画『ゾンビ』のショッピングモール生活の方が魅力的に感じた。
登場人物に表面的なキャラ付けはしても背景を背負わせていないので、サメ・バックパッカー・地元農民の3つの外部の侵入により内部が崩壊という分かりやすいプロットに収束するのも薄く感じさせる。
人が死んだりといったストーリーの先に『いい思い出』と処理する事はドラッグカルチャーを通過した人たちのリアルってそういうものだと捉えられなくもないし、そういえばMacもヒッピー文化から生まれたのだというのもわかるんだけど、
ストーリーを通してそれを観客に共感させる事は出来ない。殺してるし。なんとも言えない後味になるのは仕方がない。
関係ないけどMOBYのテーマ曲を去年A$AP ROCKYがサンプリングで使ったこの曲好きだ。↓
https://open.spotify.com/track/3oHkMCVJyOcjg5FhfLc2Rq?si=QszOCkDCTsOVMElZTcx_1Q
