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ゴールド・ディガースのkazu1961のレビュー・感想・評価

ゴールド・ディガース(1933年製作の映画)
3.8
▪️JPTitle :「ゴールド・ディガース」
ORTitle:「Gold Diggers of 1933」
▪️First Release Year : 1933
▪️JP Release Date : 1933/12
▪️Production Country : アメリカ
🏆Main Awards : ※※※
▪️Appreciation Record : 2022-234 再鑑賞
🕰Running Time : 96分
▪️Director : マーヴィン・ルロイ
▪️Writer : アーウィン・ゲルシー、ジェームズ・シーモア
▪️MusicD : ハリー・ウォーレン、アル・ダビン
▪️Cast : ウォーレン・ウィリアム、ジョーン・ブロンデル、アリーン・マクマホン、ルビー・キーラー、ディック・パウエル
▪️Review
🖋バズビー・バークリー振り付けのミュージカル映画のなかでも、本作は特に世界大恐慌を色濃く反映しています。猥雑な味わいのあるジョークが効き、生活のために金持ちの男をたぶらかしてはカネを巻き上げる「ゴールド・ディガー」にひっかけて、ブロードウェイのショーガールたちを描いています。

🖋大恐慌からまだ立ち上がれないショー・ビジネスの世界を舞台に、生活に困窮していたショーガールの3人の娘が新たなショーに配役されます。途中で様々なエピソードを挟みながら、3組のカップルの行方を見守る作品です。エンディングに向けて、絶頂期のバズビー・バークリーが担当した万華鏡を思わせるような圧巻のセットに無数の美女たちが舞うレビューシーンは豪華ながら大不況をテーマにしたせいか、少し抑え目のトーン。ラストの楽曲も暗めな歌("Remember My Forgotten Man")で終わりというのもこのテーマならではです。ラストの退役軍人のパレードは政治的な揶揄もあったようです。

🖋一方で監督がマーヴィン・ルロイのため、ストーリーとしては3組のカップルとゴールドディガーのコメディタッチな振る舞い、そしてロマンス自体はとても面白く出来ています。

🖋原作は1919年から1920年にかけて282回上演されたエイヴァリー・ホップウッド作の舞台『The Gold Diggers』。過去に2度映画化され(1923年の『百花笑えば』と1929年の『ブロードウェイ黄金時代』)、1929年版はその年最高の収益をあげ、本作もまた大ヒットしました。

▪️Overview (映画. comより)
「仮面の米国」「今宵ひととき」のマーヴィン・ルロイが監督したレヴュー映画で、無声時代及びトーキー初期に映画化されたことのあるエイヴァリー・ホップウッド作の舞台劇に基づいて「男の一頁」のアーウィン・ゲルシーと「つばさの天使」「四十二番街」のジェームズ・シーモアが共同して脚色に当たった。カメラは「四十二番街」「仮面の米国」のソル・ポリートの担任。出演者は「裁かれる魂」「摩天楼の狼」のウォーレン・ウィリアム、「お仰いましたわネ」「女探偵長」のジョーン・ブロンデル、「男の一頁」「裁かれる魂」のアリーン・マクマホン、「四十二番街」のルビー・キーラー、ディック・パウエル、ガイ・キッビー、ネッド・スパークス及びジンジャー・ロジャースが主なるもので、「ブラウンの本塁打」「国際喜劇ホテル」のスターリング・ホロウェイ、「グランド・ホテル」のフェルディナンド・ゴットシャルク、ロバート・アグニ ウが助演している。なお、舞台振付けは「四十二番街」「カンターの闘牛師」と同じくバスビー・バークレー。
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