はんそく負け

座頭市喧嘩太鼓のはんそく負けのレビュー・感想・評価

座頭市喧嘩太鼓(1968年製作の映画)
2.8
シリーズ第十九作。三隅座頭市の良さは市も完璧超人ではないということをしっかり描写してくれるところにあると思うのだけど、本作はそれをコメディタッチに仕上げているのが不満。市の玉を繰り返し投げる楽しい動作に刀さばきが重なり、三田佳子が思わず立ち去る場面にのみ落差が活きている。また佐藤允との決戦で突然太鼓が鳴り出すのはナンセンスだと思った。彼とはなんの介入もなしに決着をつけたほうがアツかったと思うのだけど。