シネフィル母ちゃん

エステサロン/ヴィーナス・ビューティのシネフィル母ちゃんのレビュー・感想・評価

3.0
ジャンピエールジュネ監督はこのポスターのオドレイ・トトゥを見てアメリにキャスティングしたらしい。
なので主役かと思ったら脇役でビックリ。
でも、出番多いしとにかく超可愛い!
オドレイ・トトゥ若いっ!

エステサロンが舞台でお店も服も「ピンク!ピンク!ピンク!」なんだけど、ガーリーピンクとかハッピーピンクのような世界観じゃなくて、ほろ苦ピンクって感じの大人のフランス映画(例えがわかりづらくてすみません)
なので、メルヘンな雰囲気があまり好きじゃない私でもこの映画の世界には入り込みやすかったです。
何よりもお店を開ける時のチャイム音、これがめっっっちゃ良い!!!!
この音の効果は作品に大きな影響を与えてると思います。素敵すぎ……♡
「あーーこのお店で働きたいなぁ」なんて思ったけど、お客さんがクセがある人ばかりなのでその願望はすぐさま消えました。絶対大変。



エステサロンで働く3人はみんな色々な事情を抱えてます。
主役の40歳目前のアンジェラは、お客さんからの恋愛話を大人の目線でアドバイスしているけど、実は毎晩駅などで見知らぬ男に声をかけて寝てしまう寂しい人。
アンジェラと仲の良い2人もみんな色々と背負ってる。
それでもエステサロンで3人揃えば楽しい。
もう、この設定が好きすぎてクラクラ。
恋愛がベースの作品ですが、そこはフランス映画なので一筋縄でいくわけありません。
名言、迷言、珍事件がフレンチのコース料理ですか?ってくらい次々とやってくる。
ここのエステサロンのお客はくせ者揃いだなって思ってましたが、出てくる男性もくせ者揃いやないかーい!!ってなりました。
まともな人は出てこないんかい……。

不器用な大人ばかりで、観ていて歯がゆい。