さくらんぼ

キャラメルのさくらんぼのレビュー・感想・評価

キャラメル(2007年製作の映画)
3.9
レバノン映画

中東といえば戦争とか貧困をイメージしてしまうのですが、この作品は不倫あり女性同士の恋愛あり、60代の恋愛あり、好きな人への隠し事あり、女性のいろんなに悩みが描かれた作品でした。

でも一つ一つの問題が日本より重い。
不倫は日本でも問題にはなるけれど、レバノンではもっと大変。友達にもこのことをなかなか言えません。
彼の誕生日にホテルでお祝いしたいと予約するけど、「夫婦証明書」なるものがないと予約できない…。
仕方がないから安宿を自分できれいに掃除してるのには驚きました。

結婚が決まっているけれど、レバノンでは処女性が重要視されているのに処女ではないことを婚約者に隠しています。

同性愛だって日本とは比べものにならないぐらい大変なはず。

それでも経営してる美容院で女子が集まってワイワイ話してるのは同じだなと微笑ましい😄映画のいいところは全く知らない国を覗き見できるところ。見られて面白かったです。

「存在のない子供たち」で知ったナディーン・ラバキー監督が本作でも監督・脚本・出演者をこなしています。おまけにものすごい美人でナイスバディ。すごい才能の持ち主です。

タイトルのキャラメルとはお菓子ではなくて脱毛用のクリームがわりに使ってるもの。塗る前に食べてるシーンもあったけど、せっせと体に貼ってベリベリ剥がしてました。痛そう😅
女性はとにかく大変そうです。
さくらんぼ

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