ねこ無双

黒水仙のねこ無双のレビュー・感想・評価

黒水仙(1946年製作の映画)
3.5
黒水仙は香水の名前。
マイケル・パウエル監督作品。

普段あまり私は観ないキリスト教テーマの映画ですが、ホラー味があるというのを教えて頂いて、無性に観てみたくなりました。尼僧にホラー?ぞくぞく…。

絶壁にそびえ立つ廃虚のような宮殿。そこを教会にし、布教しようとシスターたちはヒマラヤの地を踏みます。
その土地を訪れるまで信仰は揺るぎないはずだった…。
もともと情緒不安定なシスターの理由は理解が早いのですが、畑を担当する一人のシスターの話には驚かされました。そんな気持ちって妨げになるとは。
物語の過程でスリリングなエピソードがありますが、
精神に影響を与えるこの土地こそがオカルトなんじゃないかと思えてきました。
まあ地元の人たちは今まで通り変わりなく生活してるだけなんだけど…。

デボラ・カーは王様と私や恋愛映画から、表情豊かな女性的イメージが強かったんだけど、この映画では鉄女!
そういえばオカルト映画の回転もデボラ・カーでした。
現地の下層の若い女性を演じるジーン・シモンズが英国人女優と知ってびっくり。どう見ても現地の女性にしか見えない!メイク、装飾恐るべし。