mitakosama

きかんしゃやえもん D51の大冒険のmitakosamaのレビュー・感想・評価

3.3
元は絵本だったらしい。昔の機関車ブームもあっての映画化だったのだと思う。が、今の子供達が見たらトーマスのパチモンだと思うんだろうなぁ…
調べたら原作はほぼ同時期。トーマスの人形劇は84年とのことだね。

しかし、やえもんのキャラクターよ…時代遅れの機関車を年老いたキャラとして描くのは良いが…顔よ!ジジイじゃねぇか!鼻毛だか髭だか判んない毛が生えてるしよ。

虐められっこのタダシくんが大好きなやえもん。
老朽化で解体が決まったやえもんだが、タダシくんと二人の持ち前のガッツで強盗団をやっつけるという話。二人の友情の物語としては良く出来ている。

まず、やえもんを運転するのがネズミの親子。いつも野良猫に襲われている。タダシくんの友達は野良のブルドック。牛乳を飲むとパワーアップする。動物も機関車も人間も共通言語で会話をする雑多な世界観。

交配の汽車・電車にはディーゼルや電車の他に新幹線も。みんな やえもんに辛くあたる。

列車強盗が現れるが急にキャラデザインがハンナバーバラ風になる(笑)。ぶっちゃけ絵柄は安定しない。

ぶっちゃけアニメーションとしてはそこまで出来が良い訳では無いが、描き込みを少なくしてでも動かそうという気概は流石の東映動画クオリティだと思う。
また、ちょくちょく実写映像がカットインする。機関車が走っているだけの映像だが、当時の機関車人気が垣間みれる。もちろん当時の東映動画の製作能力の低さからくる救護策だったのもあるだろうが。

でもストーリーがシッカリしているから、ストレス無く見れちゃうね。
mitakosama

mitakosama