このレビューはネタバレを含みます
画面奥、明かりの中で眠る少年の前景で、影になっているおたね(飯田蝶子)。
「お前のお父っつあんも不人情な人だよ。大工さんなら、今時、どこ行ったっていい働きがあるだろうにさ。
何も子どもの一人ぐらい養…
幸平の押しつけあいをしていたシーンは、全然紳士ではなかったけど、おたねが彼に愛情が芽生えるシーンはとても良かった。子ども嫌いな人もいるとは思うが、一緒に過ごすと愛情がわくと思う。
笠智衆が歌うシー…
戦後の間もない日本。行き場を失った孤児たち。
でも、大人たちも自分のことで精一杯。
それでも付いていくしかない子どもたち。
こんな話はごまんとあったんだろうな。それをこのタイミングで映画にするって発…
こんな地味なビジュアルのふたりで、こんな素晴らしい作品を……の衝撃にいまも浸ってる 星の王子さまを初めて読んだときと同じ涙 戦争について徹底的に語らせず、大人たちの失われた余裕と捨てられた子どもたち…
>>続きを読む1947年公開
小津作品戦後一作目
作品内に映るものが日本の戦後昭和の風景
令和を生きる我々には同じ日本なのに非現実的に見える
子供達は何も悪くない
他人の喜びを自分の喜びとして感じる事がどれだ…
神保町シアターの特別企画「生誕120年・没後60年記念 フィルムでよみがえる――白と黒の小津安二郎」にて鑑賞。あらすじは以下の抜粋のとおり。
「小津の戦後第一作で、余儀なく戦災孤児を預かった女と、…
【1947年キネマ旬報日本映画ベストテン 第4位】
小津安二郎の戦後第一作。飯田蝶子、笠智衆、河村黎吉などが出演している人情ドラマである。近年レストア版がカンヌ映画祭でお披露目され、現地では満席にな…
おにぎりを2つくれた所で優しさを感じたのでしょう。言葉だけでなく感覚で表現するのがうまいなぁと。また、愛情を持つ心情の変化が自然に表現されてました。長屋の人たちから人情を感じつつ、見ることができまし…
>>続きを読む松竹株式会社