広島カップ

セルピコの広島カップのレビュー・感想・評価

セルピコ(1973年製作の映画)
3.3
警察の腐敗と戦った男の物語。
主人公について一言です。
小柄で猫背、やや前のめりに跳ねるように歩く新人警察官セルピコ。
カットが代わる毎に替わっているのではないかと思えてしまう程の髭と帽子も見所です。似合っていてもいなくてもコロコロと替えていきます。
孤立無縁の中で警察の不正を暴く勇気には感動しますが、職場でうまくいかない事があっても恋人に八つ当たりはいただけません。期待を胸に就職した職場が、こんなはずではなかった!というのはよくある話で同情します。
たった一人であっても信念を通して困難に立ち向かう姿勢は『十二人の怒れる男』のヘンリー・フォンダがダブリます。
故シドニー・ルメット監督、何故こういう映画を好んで撮るのか、仮に御存命なら是非差しで一杯やりながら話を聞いてみたい人です。