当時住んでいた浜松にある静岡文化芸術大学で吉田喜重監督と岡田茉莉子さんの講演会があり本作が上映された。
当時の簡単な自分のメモ。
「見えないものを見せる。原爆は3枚のパネルのみ。」
お二人のお話は…
20230624
初スクリーンにて2回目
3.6→3.7
今回の気付き
頑なに、マンション前のそこに車を停め続ける無謀さ
ディーラー愛人までも、向こうから来て、やっぱりこの道に停めるんかい
…
人物の配置も画面の奥行きも最高にキマッてる。
序盤で、車に乗ってる山本未來の顔が一切見えないことから始まり、前半の不穏な雰囲気バリバリで素晴らしい。
原爆が落ちる時の光が岡田茉莉子にとってトラウマ…
障子が真っ赤になったところで、「これは女の血の色よ」ってシーンはもう狙ってる。ってわかるんだけど好き。
三人の女、祖母、母、娘が、どんどん入子構造になってゆき、女が無限に続くような沼地獄錯覚は吉…
大傑作。
こういう「女性」映画はたくさん観たい。
名前/出自の希薄性もキーとなって3人が全くの個/記号として見えてくる。nが喋ってるみたいな。
そこに歴史/時間/遺伝という前提が女性性に拍車をかける…
「鏡の女たち」
冒頭、閑静な住宅街。必死に失踪した女を探す母。見つかった娘、原爆ドームが水に反射、ベンチに腰掛ける三人の女性、灯籠流し、母の告白、記憶喪失、血の色、広島へ…本作で吉田喜重の活動…
岡田·吉田コンビ(メロドラマ)作群は、映画を見始めた頃に観た『秋津~』『水で~』の印象が見本の秀作みたく芳しく無くて(『エロス~』『戒厳令』が凄過ぎての面もあり)永く親しんで来なかったが、21世紀…
>>続きを読む確かに説明過多な感じが否めない。画面に映るモノの過剰な存在感というか、いつまでも心の中に刻み込まれるような手に負えない異質さ(バルトならば「第3の意味」と呼ぶであろうもの)が、無駄な説明によって削り…
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