傑作。『ガープの世界』の脚色スティーブ・テシックとピーター・イェーツが組んで面白くないワケが無かった。強靭な地力に裏打ちされた丁寧な演出の数々に頭打ち。
だいたい青春映画の劇伴といえばヒップポップかロックが胸焼けしそうなほど流れているものだけれど、本作はほぼクラシック。使い方が上手いもんだから上品かつ爽やかだ。
レースシーンも『ブリット』仕込みの面白さ。カメラの置き方が絶妙!
好きな場面が多すぎて選びきれないけど、「ただのマイク」と「ママのために勝つよ」のあとデイブ母が驚いた顔した瞬間、矢継ぎ早にレース会場に切り替わるとこが特に好きだった。あと、ボロ自転車の整備シーン。どんな映画でも戦闘準備シーンってアガる。
勝ち負けなんて関係ない?そんなワケない。やっぱ勝ってこそでしょ!!というのが素直で素晴らしいと思いました。