わが命つきるともの作品情報・感想・評価

わが命つきるとも1966年製作の映画)

A MAN FOR ALL SEASONS

製作国:

上映時間:120分

ジャンル:

3.5

「わが命つきるとも」に投稿された感想・評価

kazu1961

kazu1961の感想・評価

3.8
「わが命つきるとも」
原題「A Man for All Seasons」
1967/7/1公開 イギリス作品 2018-015
アカデミー賞作品賞再鑑賞シリーズ
1967年第39回 アカデミー賞作品賞

「地上より永遠に」、「真昼の決闘」など今も残る名作を監督したフレッド・ジンネマン監督の作品。本作も前二作にたがわず骨太の作品です。
ストーリーは明解で、清廉潔白で信念を持ち続ける主人公トーマスが国王の不法な願いを聞き入れず、周囲の罠にはめられ弾劾されるが、それでも信念を曲げずに最後は死をも受け入れる。そういう骨太な作品です。
神・法律にこだわり、死に直面しても信念を貫き通す、そんな生き様に考えさせられます。それを愚直に演じ切った舞台俳優のポール・スコフィールドの演技も素晴らしいですね。

「ドクトル・ジバゴ」のロバート・ボルトが彼自身の戯曲を脚色、「地上より永遠に」のフレッド・ジンネマンが製作・監督した作品で、アカデミー賞の作品賞に輝いているほか、数々の賞を獲得している。出演は英国舞台俳優のポール・スコフィールド、ウェンディ・ヒラー、レオ・マッカーン、ロバート・ショウ、オーソン・ウエルズ、スザンナ・ヨークほか。総指揮はウィリアム・N・グラフ。

このレビューはネタバレを含みます

1966年。原題"A Man for All Seasons"。脚本も務めるロバート・ボルトの同名劇から。ヘンリー八世の離婚に反対した大法官トマス・モア(『ユートピア』(1516年)の作者)が斬首刑になるまでを描く。トマス・クロムウェルとリチャード・リッチとの対比でモアの高潔さが際立つ。リッチ役のジョン・ハートは今のJGL風(ダメ男演技が巧い)。ハンプトン宮からモアの邸宅があるチェルシーまでテムズ川をボートで移動する場面がある(リッチモンド宮への言及もあり)。ゴシック・ガーゴイルが象徴的に使われている。
蹂躙

蹂躙の感想・評価

4.0
ヘンリー8世の離婚問題に反対するトマスモアの話。
ヘンリー8世の描かれ方が意外だった。あんな気のいい感じだったのかな。もっとキモおやじのイメージだった。アンブーリンめっちゃ綺麗
腐敗に屈しないゆえ社会に消される人の話は沢山あるが、この映画の魅力はモアの圧倒的な気品と秀逸な脚本だと思う。カメラワークも落ち着いていてみやすい。
演劇っぽいなと思ったら舞台原作らしい。妻のアリスとの最後の面会のシーンはすごい。

善と悪が少し明確に分かれすぎているかなと思った。クロムウェルが悪者すぎる。クロムウェルが処刑されてリッチが成功する意味がよくわからない。悪の方の葛藤がもう少しみたかったかも?
この時代のものはどう切り取っても面白い。「例え陥れられようとも法の範を超えてはならない。それこそが法に守ってもらう義務なのだ。」英国魂ここにあり。イギリスを知るためにぴったり。イーストウッドの映画とセットで見ると非常に面白い。
枢機卿が王の離婚を認めないために非難されるお話

「法の格言も"沈黙は承認"だ」
にしで

にしでの感想・評価

3.9
処刑シークエンスの簡潔さに痺れた。
もっと若い頃に観ていたら感銘を受けるというところまでいっていたのかなぁと思う。

フレッド・ジンネマン監督と言えば「真昼の決闘」だけど、あの作品の主人公である保安官が掲げる正義に全面的に共感できないのと似たものをトマス・モアにも感じた。

もちろん彼の高潔さは素晴らしいけれど、命を賭ける問題かというとやはり疑問だし、モアの信念を認めつつ権力に迎合せざるを得ない人物の方が理解できる。

それでも「真昼の決闘」と違い実話なので、ここまで信念に殉ずることができる人間もいるのだと勉強にはなる。
てぃだ

てぃだの感想・評価

3.0
 そういえばまだ見てなかったなこれ第57弾。トマス・モアって世界史で習ったな。信念というか法の神髄を信じ、自ら正しいと信じたもののために命さえ投げ出す。かっこいい生き方だけども、本人の孤独感というかそういうものはちっとも感じられず、あくまでよくできた舞台劇の映画としての翻案としか思えなかった。「沈黙=否定」としか捉えられないのはつらいなぁ。
YOU

YOUの感想・評価

3.8
信念の人トーマス・モアの話。

「政治家が公務という
大義名分をかざしてー
良心を捨てたらー
国に混乱を招くことになります」

森友・加計の改竄、隠蔽工作の
いまの安倍政権に聞かせてやりたい。
というか森友・加計は「公務という大義名分」
ですらなく、私物化、私欲でかない。
無理が通れば道理引っ込む嘆かわしい事態

ああこういう高潔な人がいたのか
と後進のためとなる大人でありたいものだ。
(原発や後進に借金を残している時点で
何をか言わんや、か。嘆息)
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