やりたい事は分かる。フィルムの色合いといいオープニングの脚フェチといいトリュフォーを意識しまくってるが、何というかミュージカルの必須条件であるショットの気迫が欠けている上に歌い口上が普通に下手。
誰かが中央で歌ってるにも関わらず平気で動き回るモブとそれをフレーム外に追いやらない画面設計は即興的で良く、いよいよ映画と空気が停滞してきたところで地上に出るのも好き。
まあ本音を言うと感情移入させないアケルマンに急にこんなことされたら擁護しきれない部分が必然的に目立ってしまうかなと。
決して個人的には嫌いにはなれない愛嬌ある映画だけど最後は急に、めちゃ唐突に終わる。
(追記)『拳銃魔』!『エメラルド大作戦』(知らない)!!『バットマン』!!!