盲目の彫刻家、道夫はモデルのアキを誘拐し最高の作品を作ろうとする
原作、江戸川乱歩。
道夫は目が見えない代わりに研ぎ澄まされた触覚で女体を感じ、自分の作品に取り入れている。アキは道夫にとって今までにないくらい美しい体の持ち主で、不幸にも道夫の最高の芸術作品のための餌食となってしまう。
女性の体特有の丸みを帯びた腰から足にかけての曲線、乳房の膨らみなど女体の官能的なまでの美しさと、それに執着する道夫の狂気が激しくぶつかり合っていておもしろかった。あと、めちゃくちゃ前衛的な道夫のアトリエの美術もすごい。
江戸川乱歩の作品を読んだことがある方はご存知だと思うんですが、展開も乱歩っぽくマゾとサドの関係に発展していく。
目を覆いたくなるようなラストの見せ方はさすがとしか言いようがない
