エリ

鳥のエリのレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
3.7
職場のお姉さんと「トラウマ映画」について話していた日のこと。
「子供の頃観たんだけど、絶対これよ。だってさ、私....鳥キライじゃん??(真剣な顔)」との振りに「知りませんww」となったのが鑑賞のきっかけ。

鳥パニックになるまで、ゆったりとフツーなお話。
鳥を買いに来たお姉さんと、そこへ来た謎の兄さんのラブコメの予感な掛け合い。
後日コッソリ、お姉さんはそのお兄さんちへ鳥をプレゼントしに行く。
ひとりボートをせっせと漕いで、こっそりと家に入り、鳥と手紙を置いて、バレないように裏口からそっと帰る......(常に小走りイメージ)
この女子のキャピり感、わかる。楽しいよね、サプライズだもの〜!わかるわかる〜。

「不法侵入だろっwwww」とか公開当時観た人は思わなかったのか、超気になる。笑
こういう直球の、悪気のない時代の“ゆるさ”みたいな描写が見られるのって好き。

と...何故かここがやたらと頭に残るくらい、その後の徐々に大パニック鳥ムービーになる様は恐ろしい。沢山の鳥の鳴き声やらバサバサ音、襲われる人々と共に震えた記憶......のみが残る( ºωº )学校のところが怖かった......

この作品を子供の頃に観たら確かにトラウマになると思うし、外に出るといつもより鳥の気配が気になってしまった(^_^;)

突然始まって静かに終わって、原因も解決も何の説明も無く本当に「鳥」だけがテーマ。自然の恐怖を見せつけられた。
エリ

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