のりまき

鳥ののりまきのレビュー・感想・評価

(1963年製作の映画)
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子供の頃から何度となく見ていて、毎度なんか居心地悪く見終わって「凄いよね!」と問われて曖昧に相槌を打ってきた作品。「ティッピ・ヘドレンが大根でビッチだからかな~?なんかノれないんだよな~。凄い作品なのに自分はダメな鑑賞者だな~。」と思ってきたが今回見ていてようやく「ああ、私はお高くとまった金髪美人が虐められることに全く悦びを感じられない人間だからだ」と思い至った。そういう趣味のある方には至高の映画だと思う。理不尽に徹底的に執念深く責め立てられれば普通の女の子は腹もたつだろう。ごめんねティッピ。しかしティッピを苛めるためにあまたの類似品を産むような狂気じみた寓話を作り上げたヒッチコックはやっぱり凄い。ちなみに衣装はやはりペールグリーン。
薄気味悪い母親を演じたのは後のmissデイジー。美しい。

この期に及んで脚本がエド・マクベインであることに気づく。ビックリ。
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