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キューティ・ブロンドのthurのネタバレレビュー・内容・結末

キューティ・ブロンド(2001年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

政治家を志す彼氏から「政治家の彼女はマリリンモンローではなくジャッキーだ」とブロンドを理由にフラれたエルが、努力の末にハーバードのロースクールへと入学し、彼を取り戻すべく知性と愛で戦う痛快ラブコメ。頑張る女の子は最高にクールでカッコイイ。
マリリンモンローの代名詞ともいわれる、腰を小さく振りながら歩く歩き方。実は、モンロー自らが意図して一方のヒールの高さを高くすることにより作られている。『キューティー・ブロンド』のエルはその歩き方を見事に踏襲していて、彼女の後ろ姿はモンローを髣髴とさせた。
持ち前の情熱と勤勉さを以てしてハーバードのロースクールに入学するという、一見して不可能とも思われるような事柄をも成し遂げてしまう彼女の強さには感服しきりだった。観たあとには感化されて「自分も何かに取り組もう」とさえ思うほどに、彼女は強烈な熱を観衆に残していく。
哀しいことがあるとすぐネイルサロンへ車を走らせるところは So cute. ネイリスト相手にひたすら愚痴を吐き尽くし、逆にネイリストの相談に乗り同情しては互いを労わりあう女子らしいストレス発散法。愚痴の内容が駄目な男に対する文句だから、尚更に微笑ましくなる。
それから恋のライバルとして敵対していた女の子二人がいつの間にか男の文句で盛り上がり、最終的に親友関係にまで発展する一連の流れはとにかく最高だった。
とどのつまり、恋に勉強にオシャレに忙しく、好きな人の言動に一喜一憂しながらも、男への文句で盛り上がる女の子たちは、ただひたすらに可愛いということです。
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