タクマ

菊次郎の夏のタクマのレビュー・感想・評価

菊次郎の夏(1999年製作の映画)
4.3
見たで。
北野武監督の作品はちょいちょい見てきたけどバイオレンス路線から外れた映画を見るのは初めて。暖かい!とにかく暖かい!主人公の菊次郎は人間としてはハッキリ言ってほめられた人ではないんやけどそれでも現実に神様がいるなら菊次郎みたいなおじさんが神様でも良いじゃないと見ていて思えるのは彼の子供っぽさが話が進む中でちゃんと良いアクセントになってるから!この映画は1人の子供が不器用な大人の優しさに救ってもらう話しであると同時にそれを通じて大人側も素直になって成長する物語なんだと思った。優しさ、切なさ、暖かさ、言葉では言いきれない感情と北野武監督の笑いのセンスが合わさり生まれるシークエンスに自分も子供の時に感じたもう夏休みは終わるんやなあっていう切なさを思いださせてもらうと同時にそういう物を時には振り返って見る事が人生にとって大切な時もあると教えられた気がした。あの夏の一時を体験した正男くんが一体どんな大人になるのか気になりすぎるけどやっぱり流れる音楽とたけしさんのラストの表情が全てを持って行った映画やったな。また夏になったら何度でもみます。
大大大好き。
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