ピートロ

就職戦線異状なしのピートロのレビュー・感想・評価

就職戦線異状なし(1991年製作の映画)
3.9
バブル期の極端な売り手市場の就活模様。
企業が内定者に媚びへつらい、豪勢な食事で接待したり、伊豆への拘束旅行(コンパニオン付き)などもはやSF。
そんな状況下でもマスコミだけは狭き門であり、早稲田の学生である主人公が最難関のFテレビへの内定を目指して奮闘する物語。
本来の面白さとはずれていると思うが、時を経て異世界の出来事を見ているような心地になれるのが新鮮で面白い。
パンチラインも頻出。
「お前らみたいな若造は新宿3丁目でレッドでも飲んでろ!」
「私の上に乗りたいんでしょ?」「ばーか、お前に乗るんだったら軽井沢でロバに乗ったほうがましだよ」
EDに「どんなときも」が流れなぜかジーンとした。
「あー、どっか行きてえなあ!」

他のユーザーの感想・評価

父に勧められて。就活中だから響いた。

この期に及んで決められないことに焦る。
やりたかった仕事が決まりそうなのに、深く考えれば考えるほど、そこで働く自分を想像すれば想像するほど、本当に務まるのか向いているのかがわからなくなってくる。
そしてまた就活生活に逃げる。
有名企業だから、見栄えがいいから、給料がそこそこだから、そんな理由で選んでしまいそうになる。この決断次第で人生が左右されると思うと怖くて仕方ない。だから選択肢をできるだけ増やそうとする。最後に選べるのは1つだけなのにね。
大原くんのように清々しい気持ちで3月を迎えられるといいのだけれど。

今作の織田裕二、好きかも。
rororo

rororoの感想・評価

3.3
その時代の雰囲気とキャラクターが魅力的だった。
なんとなく夢がある感じはいいね。

クレジットカードの渡し方がかっこ良すぎる笑
まつこ

まつこの感想・評価

3.5
トレンディドラマみたいな映画だけどなんか好きで、フジテレビで放送されるたびに観てた
この時代ならではの就活を知るのも面白い
和久井映見が可愛い
izumi

izumiの感想・評価

3.0
バブル期の就活事情。
私も豪華なおもてなしされたかった…

"なりたいものじゃなくてなれるものを探し始めたら、もう大人なんです"
この時代の就職活動ってこんな感じだったのかな。織田裕二は型破りな主人公がよく似合うな。
ピロ

ピロの感想・評価

3.3
2023.5.17
WOWOWシネマ。
チャンネル替えたらちょうど始まりまして。
初観賞。
91年作ってことで当時の若手俳優多数出演。
本田博太郎が面接官で公開当時40歳。現在のあの独特な口調はまだ無く。
バブルの頃の就活ってこんなだった?リーマンショック前はこんなカンジだったと。
内定者にスーツ、腕時計、海外旅行とか。
就活先がFテレビ、S潮社、K談社。ほぼそのまま。
現在ではありえないような描写も懐かしいというか新鮮にカンジ。

ボクは平成元年度高卒で90年ですかね。就職試験は簡単なもので。
当時大学へ行くことを考えもせず。
実は高校も行かなくても良いと思ってて。
人生、そこからやり直したいかな。
2023#38
Kazuma

Kazumaの感想・評価

-
5〜6回目ぐらい。WOWOWでやったのを流し見するつもりが普通に熱中して観てしまう。いくらなんでもおもしろすぎる。
昔観て全く覚えてなかったので改めて。

面白かった!今も昔も必死なんだろうな。
雰囲気が昭和っぽくて、バブリーな事がたくさんなんだけど。
今と違って、面接する企業をアルファベット入れて表現してるけど、わかりやすい表現で笑ってしまった。

最後、引っ越し業者の乗り物が観光バスみたいなのが出てきて笑い泣きしてた。

槇原敬之さんの歌は多分この時くらいから好きなのかも。(ちなみに最近コンサートで聴きました)

追記 脚本協力に坂元裕二さんの名前ありました!
バブル経済前後の売り手市場でマスコミへの就職を目指す大学生のお話

「なりたいものじゃなくて、なれるものを探し始めたらもう大人なんです」
桂枝雀

桂枝雀の感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

織田裕二も的場浩司も坂上忍も和久井映見もみんな若い。
ほんまにこんな就活やったんかなぁ。
「立派な人間になれても、立派な大人にはなれそうにない。」ってセリフが響いた。
織田裕二、野球うまいな笑
最後の「どんな時も」がいいな。
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4.2

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