なーちゃま

二百三高地のなーちゃまのレビュー・感想・評価

二百三高地(1980年製作の映画)
4.1
悲惨。撮るのすごく時間がかかったと思う。休戦時に酒を酌み交わす様子が印象的だった。
トルストイを敬愛する主人公が、徐々に豹変し、最後はロシア人憎しと死んでいく様が狂気。
日本軍は突っ込んでいくばかりで戦略もクソもない。ただただ闇雲に突っ込んでは死んでいくのが悲しかった。二百三高地を巡る争い、日露戦争はすごく犠牲の多かった戦いだと聞いてはいたけれどもここまで悲惨だったとは。人の命をなんだと思っているのか。
乃木希典に、一兵卒が「わしらは消耗品ですので!」と言った時の乃木の切なげな厳しい顔は忘れられない。
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