ブタブタ

二百三高地のブタブタのレビュー・感想・評価

二百三高地(1980年製作の映画)
4.0
Amazonプライムにあるので久々に見る。
ニコライ堂でのロシア司祭によるロシア正教の講習会のシーン、東京に居る頃はほぼ毎週あの辺に通ってたので御茶ノ水方面から自転車に乗ってニコライ堂を眺めつつ、神田古書店街や秋葉原に行ってたのを思い出しました。
Wikipedia見ると史実と異なる部分も色々と分かるのですが、日本陸軍の軍服が黄土の上では余りにも目立つので旅順攻囲戦の時は既にカーキ色の所謂旧帝国陸軍のライトカーキの軍服にモデルチェンジされてたけど映画では予算の都合で最後まで黒の軍服だったとか。
でも、あの壮絶な旅順攻略戦の地獄絵図では黒い軍服の兵士達の死屍累々、ロシア兵達を恐怖させた殆どゾンビの群れの様な「死の軍隊」の装束としては明るいカーキ色より黒の軍服の方があってたと思う。
それと明治天皇の前で号泣する乃木大将も、実際には泣いたりせず淡々と報告したらしいけど「それじゃダメ、ここは盛り上げ処でしょう」の岡田茂・東映社長(当時)の鶴の一声で、やっぱり芝居や講談では「そうなってる」号泣バージョンにしたとか。
「軍神」とも「愚将」とも評される乃木大将。
言えるのは旅順攻略は乃木大将でなければ実行も成功もしなかったのでは。
無謀としか思えない鉄壁の〝永久要塞〟への生身の兵士による肉弾攻撃。
ガトリングガン、機関銃、本来は海で使う機雷迄持ってるロシア軍に鉄砲一丁で突っ込めってとち狂った作戦を実行し凄まじい死傷者を出しながら旅順攻略を成功させた日本兵たち。
あの完全に常軌を逸した気の狂った物量作戦。
殺しても殺してもワラワラ湧いてくる日本兵の群れ、前記の様に実際は違うながら全身黒に帽子に鮮やかな黄色と服には赤のラインが入った日本軍の軍服は結構オシャレでかなり派手。
それが遮蔽物がほぼない広大な砂地を大群で登ってくるんだからロシア兵からしたら的が向かって来る様なもの。
この旅順戦シーンだけは後の『プライベートライアン』『ハクソーリッジ』を遥かに超えてる残虐度と悲惨さ。
公開当時、うろ覚えですが確か10チャンネルの何かの番組で必ず「UHA味覚糖『純露』」のCMが流れて『二百三高地』とコラボ?してたのか日本兵がワーッと突撃するシーンをバックにさだまさし氏が歌う主題歌『防人の詩』の教えてくださ~い🎶が流れて「UHA味覚糖、純露スイカ味新発売」ってCMを見た記憶があるんですが、検索したら純露は今でも生産してるらしいのですが、「スイカ味」は検索しても出てこない。
当時、何か凄く「スイカ味」が食べたかった記憶があるのですが妄想なのかも。
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