タカシサトウ

男が女を愛する時のタカシサトウのネタバレレビュー・内容・結末

男が女を愛する時(1994年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

 微妙な感じ。

 前半は、アリス(メグ・ライアン)とマイケル(アンディ・ガルシア)のベタベタを見せられて、この二人だから嫌でないが、ちょっと退屈してしまった。

 後半、アリスがアルコール依存症になり、メグ・ライアンの酷い姿は見たくないな、と思っていると、アルコールに溺れても、怪我をしてもこの頃のメグ・ライアンは本当に美しく、嫌な感じはしなかったが、あんまりリアリティは無いように思ってしまった。

 それより、アリスの連れ子のジェスのティナ・マジョリーノが素晴らしかった。子供ながらの母(アリス)への気づかいや、マイケルとの別れの場面がリアルで、こちらが泣いてしまう。

 アリスのアルコール依存の回復は、施設入所と仲間の支えだったがほとんどこの描写が無くて残念。追加のカップルカウンセリングはマイケルがやる気を失くし、本当に失敗? 家族の会の方が支えになっていた。

 そして、マイケルの気の遣い過ぎをはねのけることでアリスは回復していくが、マイケルは愛されてないと思って別居、そういう事じゃないだろ、と思い、もう少しやり取りして欲しかった。

 ラストでの再会で、やり直せるかもとなるのは感動的で、でも出来過ぎていて、こちらが恥ずかしくなる。

 メグ・ライアンは美しかった、に尽きるかも。勧められた映画の第二弾。私は、こういう、予定調和みたいな展開は苦手なのかも(2021.8.7)。