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男が女を愛する時のmoviemanのレビュー・感想・評価

男が女を愛する時(1994年製作の映画)
3.6
 なんだこれりゃ、涙が出てきちゃうじゃねーかよ。

 題名からして、[男が女を愛する時]だし、メグ・ライアン出演だから、メグ主演と言えば、[めぐり会えたら]、[ユーガットメール]のイメージが強いので、どんなラブコメなのかなと見ていたら、とんでもない、「家族の絆」や「夫婦の絆」や、、、もう本当に良かった。

 ストーリーは、2人の娘がいる夫婦の物語りなんですが、夫はパイロットで家を空ける事が多く、妻はその寂しさからか、理由は追及していませんでしたが、アルコール中毒になってしまいます。
 施設に入り、何とか普通に生活していけるようになり、また家に戻ってくるのですが、夫婦の間には見えない溝がありました。夫は優しすぎるゆえに、妻には極力負担をかけまいと、娘たちがケンカしてママー、ママー、と騒いでいても自分で全て解決しようとしますが、それが妻にとっては、病気の人間を介護しているようでイライラしてしまう。
 あの日、夫に「あなたのそんな目で見られると私は惨めなの」とひどい事を言ってしまいます。本当は二人ともお互いの事を愛しているのに、うまくいかず別居することに、二人の夫婦の絆はどーなってしまうのか、、、

 まず冒頭で夫役アンディ・ガルシアが妻役のメグ・ライアンを口説くシーンがあるのですが、そこが何ともカッコよすぎる!あんなアプローチが出来るなんて羨ましい限りです笑。

 個人的に1番好きなシーンは、施設から家に戻って、また一緒に生活するんですけど、うまくいかず別居する事に、だけど別居後も妻の生活を陰で見守る夫。妻は少しずつ昔のような笑顔を取り戻していきます。
 夫は嬉しいようで悲しい気持ちを抱え、夫が初めて中毒者の家族を抱える人の会で話すシーンですね。あそこは本当に涙ポロポロです。
 話している最中も本当は妻は、自分を必要としていなかったのではないかという気持ち抱えながら話しているんですが、感情を表にださないように、平然を装い、話を始めるのですが、とうとう最後はこらえきれず涙を流してしまうあのシーンは感動しました。 

 本当は悲しくて苦しいけど、自分の弱い部分を見せまいと平然と話すあのアンディ・ガルシアの演技がとても印象的でしたね。もちろんメグ・ライアンの最後のスピーチも感動的でしたが、個人的にはアンディ・ガルシアのあのシーンが1番心に残っています。

 
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