芦塚あきひろ

アナコンダの芦塚あきひろのレビュー・感想・評価

アナコンダ(1997年製作の映画)
4.1
アナコンダという映画があることは知っていたが、これまで、僕にとってアナコンダといえば、セックスマシンガンズの歌だった。

https://youtu.be/WndBX1ZMxs8

過度に男らしい、愉快な歌ですよ。

ジェニファー・ロペスは歌手としては認識していたが、俳優業もわりとやってるというのは知らなかった。歌手がなんとなく演じてる感じは全然なく、本業のアクションもできる女優さん、という印象。かなり素敵だった。

そしてアイス・キューブ。大満足の大活躍だった。自分がこんなにアイス・キューブを好きだとは思わなかった。作品の魅力を3割増しにしてくれている。なんという面構え。なんというカッコよさ。アイス・キューブを堪能する映画としては相当ハイレベル。

あの悪い人の悪さも楽しかった。あの憎々しさに、観客へのサービスを感じた。演じたのはジョン・ヴォイト。
最後のドロっとしたウインクが、もはや可愛かった。
冒頭にダニー・トレホが出演してるのも嬉しい。好きな役者が増えることは、映画鑑賞を有意義にしてくれる。

なかなか出てこないのに、出てきたら編集や見せ方の案配で、あんまりでかくも怖くも感じなかったアナコンダだが、ラスト20分くらいの大暴れでだいぶ挽回していた。脱皮すれば全回復してるのは笑う。

中盤くらいまでは、密林を行く船上での緊迫した人間関係が作品を引っ張っていく。
アナコンダをあまり見せないのは、計算なのか、予算や技術の都合なのか分からないが、いい俳優たちのおかげで、ベタながら退屈しなかった。
予想よりも面白かった。続編も見ようかな。
芦塚あきひろ

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