上海十月

遠き落日の上海十月のレビュー・感想・評価

遠き落日(1992年製作の映画)
2.0
個人的には、仲代達矢主演TBSドラマドキュメンタリーの「光は東方より野口英世伝」を見て、ひっくり返るほど伝記と実態の違いに驚いた記憶がある。「遠き落日」を久しぶりに読み返したので映画もあったと思い鑑賞。奥山和由制作でインタビュー本「黙示録」にも当てに言った作品と公言。渡辺淳一原作とは違う趣で、どうもかなりの忖度が入った作品だった。そうしないと関係者や地元の協力が得られなかったのかもしれない。ほぼ新藤兼人が書いた原作本を主とした映画。ダイジェスト版野口英世伝だ。渡辺淳一の描写をみると極貧で障害者で学歴コンプレックスそして会津訛り、借金王、女遊び。その破滅的な金の使い方とドンドン貸しまくる人々が描かれており犯罪小説の様な様相だ。母親シカも物凄い負けん気で英世しか考えてない。結果長女と弟殆ど出てこない。この兄弟仲もそんなに良くない。しかし、同じくらい勉強したのでプラスマイナスゼロ?絶対近寄りたくない人物。原作は、面白いエピソードに溢れてるが映画は、野口英世の人生に迫っていない。TBSのドラマを見直したい。
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