トウカ堂

西鶴一代女のトウカ堂のレビュー・感想・評価

西鶴一代女(1952年製作の映画)
3.4
あまりにむごい運命をたどった女性の一生。
主人公のお春さんはなにもしていないのに、どんどん周りの思惑に巻き込まれ、次から次に不幸が襲ってきます。やっとつかみかけた幸せもあっという間に奪い去られ、更なる不幸が重なる始末…。
そんな、見てるこっちが勘弁してくれと言いたくなる境遇でも、ぐっと歯をくいしばって生きるお春さんには、受け身でありながら女の強さを感じます。
様々な男達に踏みにじられ、ぼろぼろになったお春さんが、それでも最後に仏に拝むシーンは、とても悲しくもでも清らかで美しく、胸に染みます。映像も非常に綺麗。
トウカ堂

トウカ堂