tarouman

西鶴一代女のtaroumanのレビュー・感想・評価

西鶴一代女(1952年製作の映画)
3.0
国立映画アーカイブ
お得意のロングショットによるカメラワークは21世紀の現代でも充分に通用する斬新さで流石は溝口なのだが、なんだろうかどうも今一つ没入できず、島原からどうやって足抜けしたのだろうかとか、進藤沢村夫婦の店にどういう伝で入ったのだろうとか、猫は犬じゃないから鼻は効かねんじゃねとか、いろいろ気になりながらの2時間。
当然ながら田中絹代は圧倒的な演技力なのだが、ああいう汚れ役となるとお品が良すぎるのも痛し痒し。
絶頂と絶望の組み合わせが繰り返される構成は少々マンネリ感は否めず、などと相も変わらずの失礼千万、どうぞお聞き流しください。
tarouman

tarouman