すいかめ

西鶴一代女のすいかめのレビュー・感想・評価

西鶴一代女(1952年製作の映画)
2.2
ゆったりと流れるようなカメラワークはこの時代の作品にしては珍しいなと思った。が、それ以外に良さが分からない。

次々と男にまつわる不幸が降りかかる主人公をただ追うだけ。そして主人公はただ悲しむだけ。男に恋したり、迷ったり、立ち向かったりといった様々な感情がほぼ感じられず人間味がなかった。
何かを考えさせられたり、得るものもなかった。

唯一、猫でかつらを奪うシーンだけは主人公が主体的に行動したなと思ったが、他のシーンが全て受身の姿勢なのでこのシーンだけ浮いて見える。
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