ケマチャム

深夜の告白のケマチャムのレビュー・感想・評価

深夜の告白(1944年製作の映画)
4.4
まず目を引くのがみんな大好きビリー・ワイルダーと共に脚本家のクレジットにハードボイルド小説の巨匠レイモンド・チャンドラーがいること。

しかし、ビリー・ワイルダー曰くチャンドラーの脚本が中々酷かったとか。チャンドラーの遺作にあたる『プレイ・バック』を少し読んだのですが、小説ともいえない、脚本ともいえないような中途半端なものだったので、これより酷かったと思うと苦労したのは何となくわかる(笑)

映画の話に戻ると、内容はいわゆる保険金目当ての殺人事件を描いています。フィルム・ノワールとしても勿論サスペンスの古典としても傑作。まさに「深夜の告白」から始まり、シンプルながらラストまで止まることなく転がり続けるストーリーは今観てもインパクトがあります。邦題も秀逸ですね。
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