安堵霊タラコフスキー

深夜の告白の安堵霊タラコフスキーのレビュー・感想・評価

深夜の告白(1944年製作の映画)
4.2
やはり自分は予め犯人がわかっていて、犯人視点で語られるが故にスリリングな倒叙ものってのが好みかもしれないと思わせられる秀逸な作品。

レイモンド・チャンドラーが脚本執筆に携わっているだけにまさにサスペンスって映画になっているが、これまた倒叙ものって性質が働いてか内容知ってても面白く見ていられるのが良い。

そして演出に関しても巧みな点がよく見られ、特に扉の陰のバーバラ・スタンウィックは見事と言わざるを得ない。

あとコロンボの元ネタの一つとも思えるエドワード・G・ロビンソンも特に印象的な演技で良かったが、刑事でもないのにあそこまでコロンボムーブできる男ってのも珍しい。