東朴幕院

ザ・ダークの東朴幕院のレビュー・感想・評価

ザ・ダーク(1979年製作の映画)
2.9
U-NEXTで配信されていたので再度鑑賞。画質は結構良くて夜のシーンでもコントラストが効いており見難いというレベルでは無かったよ。
そして改めて再見した訳だが、評価は変わらないね。不気味な音楽に囁く様な声でDarknessと言っている所に字幕で『ダークネス』と新手なずっこけ描写がある。そしてモンスターの犯罪の間に入る登場人物らの会話が挟まれるのであるが、伏線や人物背景の掘り下げがある訳ではないので非常に退屈であったね。これではやっつけの脚本と評価されても仕方ないよね。唯一、良かったシーンはTV曲のディレクターがビルの駐車場からオフィスに戻る際に気配を感じ焦ってエレベーターに慌てて入り込むのは臨場感が伝わって来たかな。
そして最後のモンスター登場でポスターも如く目からビームを出す訳だが、主人公たちが付けたヒンバスであっという間に消えてしまった所がずっこけだね。
70年代B級映画で馴染みのウィリアム・ディヴェインとリチャード・ジャッケルが出演しているが中々しんどい作品であったね。

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子供の頃、地元の映画館で『マッドマックス』の正月公開の前、あのグラインドな怪作『悪魔の狂暴パニック』との二本立てで観賞した。中々、この事実を伝えられる人って居ないとたまに思い出す本作品は、現在では伝説化した珍作。
パンフレットにもタイトル通りに撮影の80%以上が夜間シーンでギネス登録とか書いてあったと記憶。子供時代だったのであの結末も自然に受け入れていたし、バケモノの囁き声的なBGMにも恐れ慄いていたっけ。
『がんばれベアーズ 特訓中』か何かに出ていたウィリアム・ディベインも口がひん曲がっていて一癖ある様な俳優で好きだったね。
改めて見直したい作品。きっと、ズッコケルんだろうなぁ。
東朴幕院

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