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ARIEL エリアルのmitakosamaのレビュー・感想・評価

ARIEL エリアル(1989年製作の映画)
3.8
長年見たかったやつ!アマプラ降臨でやっと見れた!色んな意味で期待値を超えてきたわー。

宇宙からの侵略者・ゲドー社に対抗するべく結成された地球防衛施設スケベイと女性型巨大ロボエリアルの戦い描かれる。
まず80年代OVAらしい内容の大雑把さ!一応の設定はあるのだろうがトコトンまで説明を排除してどーでも良い内容を流している。
OVAが全4話あるが、1話の時点で続編か何かと勘違いさせるような構成だ。

そしてSFテイストと相反する日常劇の緩さ。マッドサイエンティストの孫娘と姪の3人の女子がパイロットとなり女性型ロボに乗る。地球の危機よりも受験や学校が大事だ。
侵略者の宇宙人は雇われ企業で予算が無くて総攻撃がかけられない。
更にはスターブラストなる宇宙人が地球に住み着いており、割りと強いが物語に絡まない。

ただそういうユルい物語とは別に、まずSFテイストの描写が素晴らしく高い。またパロディの面白さも流石だ。特に3作目のウルトラセブンを模したオープニングのイカす所よ!
今作などを見ると、エヴァに繋がるようなアニメーションの系譜を感じる。決してエヴァは突発的に生まれたのでは無く、今作のような作品を経て作られたんだよな。

そして意図的であろうストーリーのいい加減さも中々だ。
基本的にエリアルが戦いに勝っている様に見えるが、実際は敵が勝手に自滅したり、全然関係ないスターブラストが活躍したりする。
そういうおちゃらけた内容で、もの凄い本気度の高い作画が、まさにバブル期のOVAだ。
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