アヒルと鴨のコインロッカーという作品について綴る。
伊坂幸太郎が原作者である本作は物語の冒頭からは、まるで想像できない結末に向かってゆく。
「あらすじ」
引っ越して来たばかりの主人公がボブディランの曲を口ずさみながら荷解きをしていると隣の部屋に住む男に声をかけられ、その男と本屋から広辞苑を盗むことになる。
その際、裏口から悲劇は起こるという言葉と共に彼は隣人の男から裏口の見張りを頼まれる。
この出来事と意味深な言葉の真意は一体なんなのか、、、
この物語の謎が解けた時、二人は本当の意味で出会う。
(感想)
これほどまでに人が常に何かを遺しているのだと感じさせてくれる作品を僕は知らない。
遺される切なさと暖かさ、救いである新たな出会い。
色々なことを考えさせられる切なくて温かい作品。