ボブディラン「風に吹かれて」
冒頭で聴く「風に吹かれて」とラストで聴くそれとでは、その歌に対する心象が180度変わっていることに驚いた。
はじめは、いち大学生のお気に入りの曲といった印象しか受けなかったが、
この物語を見終えた後、「風に吹かれて」は世の不条理さや、どうにもできない切なさといった、まさに「神」にしか対処できないことに対する嘆きの歌のように感じた。
人間は皆完璧ではないし、世の中には不条理なことがたくさんある。だからこそどうにもならない時は「神様に目をつぶってもらう」くらいのマインドでいいんじゃないかなと思える切なさが詰まった作品でした。