りょーこ

吉原炎上のりょーこのレビュー・感想・評価

吉原炎上(1987年製作の映画)
3.5
血と涙で染まった徒花を咲かせてご覧にいれたいのです…

借金返済等の為に売られた女郎たちの華々しくも切なく報われない恋路。

所詮お客なのか。
所詮商売なのか。

『幕末太陽傳』の女郎側をシリアス濃厚に描いた版て感じでした☆

花魁道中、一度はやってみたいなぁ~
2mくらいで良いけどww

芋娘から花魁へ美しく変化する名取裕子と、全く変わらないかたせ梨乃が良かった♪



明治40年。

父親の借金返済の為、吉原・中梅楼に売られた久乃(名取裕子)。
トップの花魁・九重たちから指導を受けつつ、若汐、紫太夫となっていく。

しかし周りの花魁は老いたり倒れたり死んだり狂ったり。
愛した男も消えたり死んだり裏切ったり。

嘘で練り上げられた世界で、紫太夫は花魁道中を行く……



バイオリン弾きながら歌う竹中直人
ちょびヒゲをつけた小林稔侍
とにかくよく喋る左とん平
小間使いの岸部一徳

そこに何故か友情出演で笑わせにくる緒形拳(笑)

名取裕子の相手には根津甚八。
ん~若尾文子なら治せたのにねww

『幕末太陽傳』より派手なハズなのに、少し退屈だったのが惜しいです。
あちらの日常はチャキチャキ楽しかったけれど、こちらはグダグダに感じてしまったんだよなぁ~

タイトル通りの炎上も、なんか突然どーんで…
タイミング的にはドリフっぽい(笑)

とはいえ、花魁姿は美しいし、かたせ梨乃のハスキーボイスな元気とか、狂った男女の姿は楽しかったです♪

劇的な映像は多かった。
レズシーンとか。

岸田今日子のナレーションは、とても聴きやすくて安心しますね(*´ω`*)

2時間超でも観ていられるけれど、もう少し面白味のあるシーンを挿入して、変化をつけて欲しかったです。
りょーこ

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