ぢん子

吉原炎上のぢん子のレビュー・感想・評価

吉原炎上(1987年製作の映画)
5.0
五社監督…。「鬼才 五社英雄の生涯」を購入して数年振りに鑑賞。
エロが先行したり、友近さんのネタで五社監督が使われたりと、キワモノ?扱いされてる感があって悲しい。
いきなり成田三樹夫さん、続いて緒形拳さんが出てきて声が出る。初々しい名取さん…。そして、女将と女将の右腕が、と、女優さん、俳優さんを書き出すとキリがない。
本を読んでから、五社作品を観返すと、全然違う目線で見えるようになってしまった。
若さんが
「現実も嘘ばかりだよ。ここ(吉原)もだ。○○の小さい嘘くらい可愛いものじゃないか」
的なことを言った時は、本を思い出してしまって、じーんと胸に来た。
ラストの方の菊ちゃんのセリフも堪らなかった。
花魁、女郎、女衒、こういう人達に関心を寄せるようになったのは、完全に五社監督作品。
根津甚八さんがカッコ良すぎる…。
西川峰子さんの有名なシーンを観て、ペキンパーだ、と思った。
いやもうキャストも然り、ストーリーも、お腹いっぱいです。
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