高橋典幸

吉原炎上の高橋典幸のレビュー・感想・評価

吉原炎上(1987年製作の映画)
4.0
映画『吉原炎上』(1987年/五社英雄監督)鑑賞。1908年から1911年4月9日の吉原の大火までの間で、吉原で働いていた主に5人の女性の物語。明治の終わりの吉原の様子が垣間見られます。左とん平さん演じる中梅楼の客寄せをしている由松の客引きで店の前を通る男性たちにかける言葉の数々が品がありながらも小気味よくて楽しかったです。ともすれば重たいだけのお話になりかねない中に、左とん平さん、ビートきよしさん、竹中直人さん、光石研さん、そして、本作ではカメオ出演?でまさかの役の緒形拳さん演じる登場人物たちのシーンで笑わせてくれたり、ほのぼのさせてくれるので、本筋の女性たちの怪演での物語を2時間13分、惹き込まれて観ることができました。
高橋典幸

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