MASAYA

シャネル&ストラヴィンスキーのMASAYAのレビュー・感想・評価

3.2
とりあえず区切りがいいのでこの作品でデザイナー映画祭はいったんお休みしようと思います。

コメントくれたり、根気強く付き合ってくださったフォロワーの皆さまありがとうございました。
後半戦は年明けにでもラガーフェルドから再開するつもりです。


ここからレビューに入ります。
いきなりの1913年。イゴール・ストラヴィンスキーの『春の祭典』が公開を迎える。しかし彼のバレエ音楽は斬新的過ぎて、観客からは大ブーイング。衝撃的な初日となる。

そして7年後、財産を失ったイゴールをシャネルは妻子もろとも別荘に住まわせやることに。

まずこの時点で写真立てから恋人のボーイはすでに死んでいることが分かり、今までの伝記ドラマ3作品とはまったく異なる切り口であることが分かる。

皆さんすでにお気づきかもしれませんが、シャネルとストラヴィンスキーは不倫関係に陥ります。しかも同じ屋根の下にストラヴィンスキーの妻子がいながら。

そんな妻の冷たい視線が何とも言えず強烈。夫の音楽のよき理解者であり、夫と子供愛しているが故に迫られる決断。謹み深いからこそよりその冷たい怒りが引き立っていて、"女の怖さ"を感じた。

そしてシャネルという以上は当然仕事の場面も出てきます。恋人も変われば時代も変わり、作るものも変わります。今回はシャネルの香水No.5。試作品の"5番目"だったことに由来しているのは有名な話し。今までの3作の伝記ドラマでは全て帽子をつくって、脱コルセットでジャージーに目をつけるというものばかりだったため、ものすごく新鮮に見えました。

あと意外なことに本作R18。おそらく濡れ場が数回あるからだと思いますが、乳首くらいしか写りません。変にリアルすぎて規制がかかったのかな?と。

一つ一つのシーンに深みがあって、美しかった印象。

ただ、恥ずかしながら自分はストラヴィンスキーという人物も『春の祭典』も知らなかったので、そういう要素が含まれたエッセンスを理解することが出来なかった気がする。