僕はジャックの邪な心です

シャネル&ストラヴィンスキーの僕はジャックの邪な心ですのレビュー・感想・評価

4.0
マッツ・ミケルセン氏が何故、ハンニバルになれたのかが分かる映画。
まず彼の器用さ、料理の手際、ピアノの演奏どれを取っても完璧にこなし、しなやかで美しく官能的な三角関係の愛憎劇、人間描写から来る会話が重くのしかかってくる事が印象的でした。

彼が役柄として演じるイゴールのピアノ演奏曲はかなり鬱で暗く恐ろしい物が多い中、”浮気”という人生体験を経て音色が変わり拍手喝采を浴びる正に一転攻勢、妻が重い病気による肉体への腐敗を訴えそれを真摯に受け止め共に抱き合い泣き家を貸して頂いている婦人を正常位で突き崩すシーンはまさに「背・徳・感」でしょう、アーティストと衣服コーディネーター兼香水売りをする婦人との相容れない関係性と、彼らの行いを察し止めようとする妻の手紙は本当に感動しました、”肉体は奪えても愛は奪えない”ですね。