とぅん

告発のとぅんのネタバレレビュー・内容・結末

告発(1995年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

アメリカに実在した最悪の監獄・アルカトラズ刑務所を閉鎖に追い込んだキッカケとなった裁判を描く作品。
その裏には、2人の男の友情があったという話。

アルカトラズ刑務所の独房で3年もの間不当に閉じ込められ虐待されていたヘンリー。
彼はある日、食事中に他の囚人をスプーンで刺し殺してしまい、第一級殺人として裁判にかけられる。
彼を弁護する男・ジェームズは、彼を殺人に向かわせたのは刑務所の責任だとして、刑務所を相手に訴訟する•••というストーリー。

最初はヘンリーから事件のことを聞き出そうとするジェームズだったが、段々と仲良くなっていき、ヘンリーはあくまでも事件とか刑とかどうでも良くて、ただ友達が欲しかったってのが涙もの。

最後は刑務所の再調査という「勝利」を勝ち取るものの、ヘンリー自身は有罪になって、アルカトラズに戻っていくも、ジェームズとヘンリーが再会することなく、ヘンリーが死んでしまうのが切ない。

正義感溢れまくりの弁護士を演じたクリスチャン・スレーターも、極悪副署長のゲイリー・オールドマンも素晴らしいのだけど、
この映画はヘンリー役のケヴィン・ベーコンの作品なんだと思った。
トラウマに絡め取られた囚人にしか見えなかった。名演。
とぅん

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