ゆーり

告発のゆーりのレビュー・感想・評価

告発(1995年製作の映画)
4.2
これが実話だから、本当に怖い

新米弁護士だからこそ、正義に溢れていて、失う覚悟で職務を全う出来たのかな…

真実は獄中での殺人には変わりない

有罪を認めると死刑になる

ただ、その背景を知ると、闇に隠れた刑務所内での人権を無視した長く非道な虐待があり

貧しくてたった5ドルを盗んだ少年を11年後に殺人犯に変えてしまった闇がある

弁護士は、基本的人権を擁護し、社会正義を実現することが使命

安易に目の前の事実を認めるだけだと、真実にはたどり着かない

かと言って、死刑ではなく、情状酌量の余地があり、10年の懲役の可能性が出てきたとき

依頼者はまたあの忌まわしい独房へ戻ることに気づく…

刑事事件は加害者への刑罰をとうことが目的

一方、被害者の利益を本当の意味で守るのは結局のところ弁護士であり、それが彼らの使命

今回の内容は、刑事事件でありながら、事件の本来の被害者の救済にあたる弁護士による刑務所そのものへの告発

何が本当の意味で依頼者のためなのかを考えなくてはならない

それが弁護士倫理


私事ですが、この度金融業から法律業へ転職しました★
ゆーり

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